礼拝のオンライン配信環境紹介
礼拝のオンライン配信、実は結構手間がかかっています。今回はそんな裏側を少しご紹介します。
まず現在の配信方法では、視聴用サービスを選ぶにあたって視聴者(オンライン参加者)が使いやすいだろうということでYouTubeを選択しました。YouTubeは端末を選ばびませんし、視聴にあたって特に手続きも必要ありません。また配信側にとってもメジャーなサービスです。
では実際の機材や様子を紹介します。
まず映像は、礼拝堂の左前列に祭壇用と朗読台用の2台のカメラを設置。
音声は、司式者、朗読台、ヒムプレーヤー(聖歌演奏)の音が集まる礼拝堂後方のミキサーからパソコンへ出力しています。
映像と音声の配信で、僕が特にこだわっているのが音声の明瞭さと適切な音量です。
簡単に配信しようと思えばスマートフォンやパソコンに備わっているカメラとマイクからできないこともないのですが、映像はそこそこ撮れても音声は「空気録音」になってしまうので視聴者が聞きたい音を届けるのは難しいです。人の耳はよくできたもので、その場にいると耳と脳で聞きやすく処理された音を聞きますが、マイクはノイズや残響などもそのまま集音してしまいます。
ミキサーから出た音は、パソコンで処理しやすくするためにオーディオインターフェースに入ります。
これで映像と音の準備が整いました。
最終的にノートパソコンに集約して配信です。
ノートパソコンでは、「OBS」という配信用ソフトウェアを使っています。
このソフトに各カメラ、音声を登録してシーンに合わせて切り替えたり組み合わせたりします。
しかし、礼拝中にパソコンを操作することはできないので、便利なアイテムを使うことにしました。
Stream Deck という機器で、パソコンとつなげて特定の操作をボタンに登録できるというものです。これにより、配信の開始・終了、配信前後の画像表示、2台のカメラの切替、BGMのオン・オフ、視聴者数(オンライン参加者)の確認などがパソコンから離れた場所で一人で行うことができます。

私のすぐ横のテーブルに、ヒムプレーヤーとStream Deckが置いてあり手元で聖歌と配信についての操作ができるようになっています。
聖書朗読会からは、カメラとパソコンがこんなふうに見えます。
マニアックなお話しばかりのようで恐縮ですが、こんなふうに工夫して配信していることを知ってくだされば嬉しいです。限られた機材やスキルで行っていますのでまだまだ改善の余地はあるのですが、まずは映像と音声がそこそこのレベルで配信できているようですので、当面はこのシステムで続けてみようと思います。
分かっている課題としては、ヒムプレーヤーとマイク音声のバランスでしょうか。
詳しい説明は省きますが、マイク音声のボリュームはそのままにヒムプレーヤーのボリュームだけを少し下げたいのですが今の構成では面倒なことがわかっています。
最後までご覧くださりありがとうございました。
追記:記事の配信環境のうち、カメラ2台をビデオカメラに切り替えました。また、ヒムプレーヤーとマイク音声のバランスについては、ミキサーからのAUX出力を使用することで解決できました。