FAQ

教会とは何ですか?

主イエス・キリストにあって神に生きるすべての人の集まりで、神の家族、聖霊の宮と言われています(『祈祷書』日本聖公会、258頁)

「教会」というと、何か立派な聖堂や建物を想像しがちですが、もともと「教会」という言葉は、「呼び出された人びとの集まり」を意味する「エクレシア」というギリシア語でした。(中略)宗教改革者マルチン・ルターは、「教会」という言葉は元来「聖別された建物」という意味ではなく、「聖なるキリスト者の集い」であると教えました。(『聖公会の教会問答 信仰の手引き』岩城聰、2013年、聖公会出版、17頁)

また、世界中の聖公会は、教会は次の5つの要素からなっていると理解しています。

(1)み言葉に聴き、伝えること<ケリュグマ>
(2)世界、社会の必要に応え仕えること<ディアコニア>
(3)生活の中で福音を具体的に証しすること<マルトゥリア>
(4)祈り、礼拝すること<レイトゥルギア>
(5)主にある交わり、共同体となること<コイノニア> 

礼拝・聖餐式とは何ですか?

礼拝・聖餐式は信仰生活で大切な務めです。礼拝では自分をふりかえり、神のことばを聞き、神にわたしたち自身のありのままと、感謝や思いをささげます。イエス・キリストの名によって神の前にともに集められ、お祈りすることを礼拝といいますが、聖公会の多くの教会では日曜日の礼拝は聖餐式(ミサ)が一緒に行われます。イエス・キリストが命じられたとおり、キリストの体としてのパンと、血としてのぶどう酒を、神の目に見えない恵みを目に見えるしるしとしていただきます。神のことばと、この聖餐によって、キリストを信じる者は心と体の糧をいただいてイエス・キリストによって神に結ばれていることを深く覚えて、再びわたしたちの日常へと遣わされていきます。

聖書とは何ですか?

古い契約の民に委ねられた神のみ言葉を書き記した旧約聖書と、イエス・キリストによって掲示された神の永遠の目的を書き記した新約聖書から成っており、救いに必要なすべてのことがここに記されています(『祈祷書』日本聖公会、259頁)

聖書というと分厚い本をイメージされると思いますが、もともとは、旧約聖書39巻、新約聖書27巻の書物だったものが一冊にまとめられたものです。イエス・キリストの生涯が記された福音書を中心に、その土台となった神による天地創造、中東・イスラエルなどの歴史、キリストの弟子たちの活躍や、各地域でキリストを信じる人々の集まりに宛てて書かれた手紙などが収められています。

アダムとイブの物語、ノアの箱舟、モーセの十戒、ダビデ王やソロモン王の物語、歴史の授業でも習う「バビロン捕囚」といった旧約聖書に書かれている物語は、多くの方がなんとなく知っているのではないでしょうか。また、クリスマス物語、キリスト教が最も大切にしている、イエス・キリストの復活、「あなたの敵を愛しなさい」「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない」「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方がもっとやさしい」といったイエス・キリストの言葉、「目からウロコ」の語源であるパウロの回心の物語などが記されている新約聖書。神は聖書はその全体を通して、神がいかにわたしたちを大切にしているのかを語り、癒し、慰め、希望、力、喜び、平和を与えてくださいます。

聖書は、今の私たちとは時代も文化も大きく異なる2000年前、それも中東や東ヨーロッパで書かれたものです。ですから聖書に書かれていることのなかには字義的・科学的に理解が困難なものも多くあります。しかし、時として心に大きく響いたり、えぐられるように届く言葉もあります。 大事なことは、その「メッセージ」を聞くことではないでしょうか。

聖書を読んで見たい方は、どうぞ好きなところから、特に新約聖書の「ルカによる福音書」「マルコによる福音書」から読んでみてはいかがでしょうか。購入される場合は、聖書協会共同訳『聖書(旧約続編付き)』もしくは新共同訳『聖書(旧約続編付き)』をおすすめいたします。

日曜日に教会に行く理由

もともと旧約聖書を大切にしていた人びとは、神が6日で天地を創造して7日目に休息されたという旧約聖書の天地創造に由来する掟にならって土曜日を安息日(休息)として、仕事や働くことを休み会堂で聖なる巻物を読んだりしていました。イエス・キリストが十字架刑で息を引き取ったのが金曜日、そして神によって復活させられたのが日曜日の明け方でした。それ以降、キリスト者たちは日曜日を「主の日」として、イエス・キリストの復活を祝い、神を礼拝するために集まるようになり、教会はそれを守り続けています。

しかし、現代社会では働き方やライフスタイルの多様化により、日曜日の午前中に教会に行って礼拝を守るということが難しい場合もあります。教会は日曜日の午前中に集まれる人だけの集まりではありません。大切なのは、一週間のうち一日を「主の日」として特に神を大切にする心がけと、その実践です。教会によっては、日曜日の朝以外にも、早朝や夜だったり、平日にも礼拝を行っていますので、どうぞお出かけください。神があなたをお待ちです。

教会に行ったら、キリスト教信者にならなければならないのですか?

そういうことではありませんので安心なさってください。もちろん、一人でも多くの人がイエス・キリストを主と告白し、神の家族となることをわたしたちは望んでいますが、信仰は強制されるものではなく、あくまでも神の招きに応答しつづけることです。キリスト教の信徒となるには、一般的にはふさわしい学びをした後に洗礼を受けますが、洗礼を前提としないで礼拝や教会行事に参加し続けることももちろん可能です。焦らず、しかし、時を逃さず、神さまと自分に向き合い過ごしてみてはいかがでしょうか。

キリスト教に興味がありますが、いつ教会を訪れたらいいですか?

どうぞ教会の礼拝にあわせてお越しになってみてください。
小樽聖公会に来てくださると嬉しいですが、どこの教会でも日曜日には礼拝をささげています。教会にはなるべく10分前くらいまでにお越しくださるとよろしいかと思います。
もし、牧師との相談があれば約束を取り付けてから平日に訪ねてくださってもかまいせん。

教会で結婚式や葬式を挙げられますか?

基本的には可能です。ただし、教会で行う結婚式や葬儀は、キリスト教信徒ではない方の場合でもキリスト教や教会が大切にしていること、礼式やしきたりに理解をしめし、倣ってくださることが大切です。まずは牧師とご相談ください。牧師には守秘義務もありますのでプライバシーにも配慮いたします。

家に仏壇や神棚があるのですが、キリスト教信者になることはできますか?

キリスト教では、私たち人間に対して力のある方は、イエス・キリストの父である神お一人であると信じています。しかしながら、他宗教や古来からの慣習を否定していません。この点を大切にしてくされば、家に仏壇や神棚があっても、キリスト教信者になるには問題ありません。

いろんな教会がありますが何がどう違うのですか?

日本のお寺と同じように、教会にもいろいろな教派があります。しかし「キリスト教会」は世界中どこでも、大切にしていることの中心は同じです。教会は時代や地域によって発展・分化してきました。大きく分けると、世界大の教派としてはローマ・カトリック教会、東方正教会(ハリストス正教会他)、聖公会、ルーテル教会(日本福音ルーテル教会日本ルーテル教団他)、バプテスト教会(日本バプテスト連盟日本バプテスト同盟他)等が、日本では日本キリスト教団、その他の諸教派、単立教会があり、それぞれに礼拝のスタイルや細かな点で解釈の仕方が異なります。また同じ教派の教会でも、ひとつひとつの教会ごとにカラーや雰囲気がありますので実際に教会を訪ねてみるといいと思います。聖公会は「聖公会という教会」でもご紹介したとおり、ローマ・カトリック教会の伝統と職制、プロテスタント教会の聖書を重んじる「中道」の立場の教会です。
また、エホバの証人(ものみの塔)、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)、世界平和統一家庭連合(旧略称:統一教会)、クリスチャン・サイエンス、新エルサレム教会、イエス之御霊教会、セブンスデー・アドベンチスト教会といった集会は、伝統的キリスト教を正統とした場合の信条・教義理解とは異説・異系統のものです。

聖書を買い求めたいのですが

日本語訳の聖書にはいくつかあり、教会で使っている聖書は教派によって違いがあります。書店に行くと、聖書協会共同訳新共同訳口語訳新改訳、旧約続編付きかどうかなどがあり、買い求めるときにどれを買えばいいか迷われるかもしれません。日本聖公会では聖書協会共同訳か新共同訳で旧約続編付きのものを使用していますので聖公会の教会に通われるなら聖書協会共同訳聖書(旧約続編付き)をおすすめしますが、多くの伝統的教派でも採用されていることを考えると、聖書協会共同訳聖書をおすすめします。聖書は旧約聖書と新約聖書が一冊になっているものをお求めください。バリエーションのなかに「引照・注付き」がありますが、なくても構いません。
教会によっては差し上げるための聖書を用意しているところもありますのでお尋ねください。
リンク→聖書協会共同訳聖書

(文責:小樽聖公会 牧師 司祭 クリストファー 永谷 亮)