フラワーアレンジメント

2021年03月17日

教会で信徒のご葬儀がありました。葬儀の終わりに、ご家族から祭壇に飾られていたお花で作られた花束をいただいたので自宅に飾っています。

朝の祈りのとき、そのお花を祈りの場所にもってきて、亡くなった信徒とその家族のためにもお祈りします。

最近の小樽の暖かさのせいか、お花もところどころしおれてきたので花瓶に生けるアレンジも少し変えようと思いました。

私はお花の生け方を習ったこともないですし、花や植物に詳しいわけでもありません。しかし、自分で生けた花の見ばえがいいかどうかは素人なりにも気になったりします。

なんとなく花瓶に入れられている花を見ていると、こういう感じに生けられたいいなとは思ったりするのですが、なかなかうまくいきません。あーだこうだと試行錯誤していても、こんなものかと妥協することになります。

それでも、またしばらくすると生けられ方が気にもなったりするのです。

しかし、あるときこうも思えたのです。
「自分の生けたいようにならないから気に入らないのではないか。それぞれの花が一本一本きれいに咲いていることを大切にしたらどうだろう」

何事も自分の思い通りにしたくなるのが人の弱さでもあります。そして思い通りに行かないと、自分の非力を嘆いたり、誰かを非難したくなったりします。

もともとフラワーアレンジメントというものも、お花を組み合わせて花が互いに引き立て合うことだと思うんですね。人が生きて行くことのなかでは、自分自身もそのアレンジのなかの一つの花ではないでしょうか。

ご葬儀でいただいた花束を生けてみて、自分が花を生けているようで、自分も生けられている。そんな思いがしました。

日本聖公会 北海道教区 小樽聖公会
047-0026 北海道小樽市東雲町10-5
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